膝が痛い
case3
参考:膝が痛い
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介入当初の状態
Cさんは[70代・独居]の女性で介入当初、立ち上がり時の膝の痛みに悩まされており、歩くのも辛く長く歩けないことで近場のスーパーへの買い物も大変な状態でした。
このまま更にひどくなると生活そのものが難しくなってしまうと危機感を抱いており、施術させていただきました。
みるからに痛そうですね。一歩ずつ無理がかからないように慎重に歩いている印象です。この状態で長く歩くのは他の箇所にも負担が大きくかかってしまいます。
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施術後の状態
しっかり体重を左右の足にかけることが出来るようになっていますね。立ち姿勢も綺麗になり楽に立てているのがわかります。
早い段階で膝の痛みは消失しましたが、その後の施術でよりスムーズに歩けるようになりました。
なぜ良くなったのか?
実際、この方の膝の痛みはすぐに無くなりました。何をしたか?実は膝はほとんど触っていません。膝に痛みが出ている方はたくさんおられますが、膝自体に原因があることはほとんどないのです。
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膝が痛い原因は膝には無い・・?
膝は隣の関節である股関節もしくは足関節が上手く動いていないことにより膝に負担が溜まっていることがほとんどなのです。図をご覧下さい。
膝についている筋肉はどこから来ているでしょう?ほとんどが骨盤、股関節から始まり膝に集まって着いていますね。逆に足部は膝付近から始まり足部に筋肉が着いています。
そして歩く際、立つ際にまず力がかかる場所はこの足部になります。膝は股関節と足関節の間でバランスをとるような働きをしているのです。
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膝関節は被害者?
上記のように考えると膝関節は負担がかかり溜まりやすい部位であることは間違いないでしょう。そのため、痛みが出やすくなりますが、それは膝そのものが悪さをしているのでしょうか?
他からのロスが溜まりやすい繊細な場所・・だとしたら膝は被害者と言えるのかもしれません。だとしたら手術をして膝だけを付け替える手段はどうでしょう。TVでやっている某栄養剤は?
この方は股関節と足部の状態を少し整えるだけで痛み自体はすぐに消失しました。確かに手術が必要なことがあることも事実です。ですが、その前に『負担が膝にかかり溜まっていく傾向を無くす』ことが重要ではないでしょうか。
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歩き全体を診ることの重要性
痛みが出ている部位の評価はもちろん重要です。しかし、痛みが出ている部位が原因でなく被害者であることが多いのが現実です。
例えばこの方のように膝であれば歩行、立ち上がりの際には最も負担をかけていたのは股関節の動きの悪さでした。そしてこの股関節は骨盤との関連が強くあります。更に骨盤は背骨と強く関連して・・・。
このように様々な部位がその痛みの部位に関連しているのです。これを細かく診ていく必要があります。ここで出てくる概念として、筋膜は全身に張り巡らされ、各所で有機的に繋がっているということです。つまり、その繋がりの数だけ原因となりうるし、改善の手段は多々あるということでもあります。
やりたくないけど手術しかないか・・・と諦める前に試してみませんか!?
Cさんは手術はしたくない・・・けど何処へ行ったら良いかわからないと長年苦しんでおられました。
わずか2、3回の施術で痛みが消失したと同時に『もっと早くやっておけば良かった』、『安易に手術しなくて本当に良かった』と話されていました。
仮に手術が必要だとしても上術したように負担がかかる傾向を減らすことはプラスになりこそすれ、マイナスにはなりません。
こんな方におすすめ!
- 膝のマッサージをしているが痛みが取れない
- これ以上悪くなると膝の手術が必要と言われている
- 姿勢が悪い、歩き方が変と人に言われる
- 立ち上がるときに不安感がある
- 階段の昇り降りで痛い